中心市街地・商業再生

中心市街地活性化・地域商業再生の正当性

中心市街地は、地域の魅力が歴史的に交流し培われてきた場所だったんだと思います。 その地域で暮らすひとはもちろん、事業を営むひとも、その魅力から多くの恩恵を受けてきたエリア。誰もが恩恵を受けることができると社会的に認められているなら、中心市街…

市民が!という妄想

伊賀市中心市街地活性化基本計画策定の業務をサルトで受けています。 通常、計画づくりだけは請け負わないというスタンスなのですが、伊賀は別格です。サルトでは、自治体に指名願いを出さないことを、独立した時に決めたので。 伊賀では3年前から複数事業を…

商店街活性化の政策、既存店舗の売上を上げることに税金を使うな!

商店街の活性化(地域商業の再生とか衰退地再生と同じようなこととして)で集客イベントやら、最近流行っている恐らく消えていくだろう諸々の取り組みに税金を使うのは違和感がある。もちろんそれを地域にホイホイと薦める人たちにも。 ただ単に既存店舗の売…

中心市街地活性化のプランニングの意味とリソースの考え方

商業地の再生という分野でまちづくりとなると何故かみんな思考回路がまともに働かなくなる。 事業をするという事はどういう事なのか忘れてしまうらしい。 中心市街地活性化におけるプランニングは、はっきりとした目的に加えて、仮説と戦略が必須だ。 プラン…

まちづくりから地域商業を考える、地域商業からまちづくりを考える。違わないだろ?

先日枚方の五六市に視察に来られた方から、「私たちはまちづくりから地域商業(商店街)を考えるのではなくて、商店街からまちづくりを考え」ている的な事を言われたけれど、それって違うのか? そもそも変だなと思うのは、まちづくりって言葉を後に持ってき…

商店街はなぜ滅びるのか、それは内部に根本的な原因がある

中心市街地活性化で、地域商業の衰退の根本原因が車社会の進展とかロードサイド店が増えたとか、そう考えてるうちは問題を解決できない。 お客さんが来ないのは自分の責任じゃないと思っている、又はそんな事も感じていない商売人、空き部屋があるのはよい借…

中心市街地活性化法、地域商店街活性化法 地域経済再生を考える上で既存店舗売上アップの数値目標に意味はあるのか?

ここ最近、中心市街地活性化法と地域商業活性化法において、売上高アップを数値目標にすることが必須となっているようだが、本当にナンセンスだ。そもそも地域商業政策は国がすべき事では無いのだけれど、ナンセンスな理由を示しておきたい。まず地域経済は…

地域の商業政策は国がすべきではない

なんば・戎橋筋商店街アーケードリニューアルコンペで、日米アートムさんとのコラボで提案した案が採用されました。 戎橋筋商店街といえば、日本一古いといっても良い商業集積です。光栄です、選んで頂いた理事や審査員のみなさんに本当に感謝します。ありが…

中心市街地活性化の肝=エリアマネジメント(タウンマネジメント)

エリアマネジメント(タウンマネジメント)が大切だということは、中心市街地活性化ではよく言われていること。 しかし、日本の地方都市で神戸新開地以外に、戦略に基づいたエリアマネジメントができていた地域が日本にあるのだろうか?タウンマネージャなんて…

中心市街地活性化法で本当に活性化したまちはあるのか。

丹波、大津、伊賀、飯田市の基本計画策定に関わりましたが、基本計画づくりで一番感じたのは、地域の実情を無視した国の認定のあり方。だから自治体担当者も途中で議論を投げだしてしまう。認定の目的は、活性化の戦略を組み立てることから、補助金や交付金…

商店街の状態、その支援

衰退する市街地の商業集積は、耐震基準を満たさない建物と似ているという話を新開地の古田さんとしていました。 新耐震以前の建物は、いくら見た目の修繕を繰り返しても、(法律上では)安全なものにはならないので、なんらかの方法で抜本的に変化をさせるし…

駐車場!駐車場!駐車場!

衰退地再生を考える上で必ず出てくるのが駐車場問題。 まずは駐車場が無いと・・・・というあまりに低レベルな議論になると辟易しますが、ちょっと頭の整理という意味で。 駐車場は無いよりある方が絶対にいいです。そこに議論の余地は無いでしょう。来街者…

中心市街地の衰退と商業の新陳代謝

経済の発展が、クレイトン・クリステンセンの言う「破壊的イノベーション」によって突き動かされてきたとするならば、中心市街地の経済が衰退しているのは、現状を打開するようなイノベーションが生まれてこないからということになります。 だとすれば、イノ…

中活法の使い方

中心市街地活性化法とその制度運用には、いろんな問題がありすぎます。ただ、その良いところは、どのような都市にしたいのか、何をしたいのかをはっきりさせつつ、計画づくりの過程に市民や商業者や行政をしっかりと巻き込んだ地域では、計画期間の5年間に…

大津百町

大津市中心市街地活性化のお手伝いをしています。 江戸時代、東海道53次の53番目の宿場町であり、琵琶湖の港町であった大津は、 100の町があったということで「大津百町」と呼ばれる地域です。 町名は今でもしっかり受け継がれていて、住所表示は変わりま…

丹波市・座談会3

今日は丹波市座談会最終回、そして座談会1の原稿第1回締切でした。 地元の丹波新聞社に掲載されます。新聞記事は1面を使いますが、そこに納められるのは最大5000字程度です。 1時間を超える座談会はテープ起こししてみると約2万字。なんとか1/4にまと…

商店街の意思決定

ほとんどの商店街が新しい事業を実施できないでいます。 資金的な問題もあると思いますが、商店主の気力喪失、 商店主の足並みが揃わず、様々な意見が噴出してまとまらず、 意思決定することが困難な状態にあるなどの理由が挙げられます。 まちを変革してい…

丹波市・座談会2

丹波市の中心市街地である柏原は、黒豆で有名な丹波・篠山の隣にあります。 篠山には毎年たくさんの観光客が訪れています。 市全体で統計上は300万人(「兵庫県観光客動態調査」参考)。 柏原の観光を考えるとき、常に話題に上るのが篠山です。 座談会でも同…

丹波市・座談会1

丹波市の中心市街地活性化を市民に伝えるため、 座談会を開催して丹波新聞紙面で連載します。 丹波で活躍する方に集まっていただいて、3回連続の座談会です。 テナントミックスで導入した駅前のガーデン栢2Fカフェ☆hugの フロアをお借りして1時間半程…

テナントミックスという手法

テナントミックスという手法は、 中心市街地活性化においてひとつの手段です。 商業施設での集客効果を最大化するために、 業種業態の最適化を行うこと。店舗のMD。 必要業種・不足業種の充足などとも言われますが、 地方の疲弊した小さなまちの商業集積に…

『都市の再生と農の力』

明峰哲夫著 グリーンベルトと農村地帯によって無秩序な 都市の膨張を抑制する。 イギリスのグレーター・ロンドン・プラン。 日本もそれを真似たはずであったのに、 都市に移住してきたたくさんの人を収容するために、 グリーンベルトは宅地に変わった。 国策…

小さなまちの活性化

仕事で4つの地域の中心市街地活性化基本計画に携わっている。丹波、伊賀、大津、飯田。 2つは認定を受けて万事順調に進み、もちろん肝心な事業の実施にも道筋ができている。 残りの2つの内で伊賀はもうすぐ受理される予定。 丹波は今年中にもらえるのか否…