『アメリカ中小都市のまちづくり』
景観は美しいまちをつくるだけではなくて、
地域経済の発展に大きく寄与する。
自動車ではなく、歩行者優先のまち(ストリート)を
つくることで、新しい集客力を持つことが出来る。
どちらもなかなかその地域の商業者や住民には受け入れられない。
この本には、まちなみを保存し活用することで、都市の価値を向上させた例、
商店街から自動車を排除することで、各個店が売り上げを伸ばした例が載っている。
今から90年近く前の1920年に、歴史的な建物を保存する組織を立ち上げたサウスカロライナのチャールストン。
人口は10万人。
ジョセフ・ライリー市長。1975年に市長に当選して、今で8期。
ライリー市長の都市デザインの考え方にはとても共感する。
1つの30階建てのビルをつくるなら、5階建てのビルを6つつくった方がよほどましである。
ヴァーモント州バーリントン。人口4万人。
チャーチストリートから自動車を排除。魅力的な都市空間デザイン。
最近日本でも公共空間の活用でオープンカフェばやりだけど、
そもそも魅力ある公共空間であってこそ、オープンカフェをして意義がある。
アメリカでできて日本でできない訳が無い。
アーケードを撤去して、ファサード整備を行い、歩道を拡張して一方通行を実施する。
これまで1年半以上かけて商店街と自治会、周辺住民へのコンセンサス形成をしてきた。
来年事業化できるように、今年後半で事業計画をつくる。
何度も何度も商店主と話し合いを持ってきた。
成功しますように!!!
衰退を克服したアメリカ中小都市のまちづくり
服部圭郎著