続 まちづくり会社の役割

4月からほぼ毎週金土は丹波・柏原(かいばら)に訪れています。

中心市街地活性化基本計画が認定されたのを受け、各種事業を推進していくためです。


丹波市中心市街地(旧柏原町のまちなか)では、
大きな意味でまちづくりに取り組む組織が色々とあります。


主に列挙すると・・・・・


自治会組織的な働きをしている
 ・柏原自治協議会(行政主導で校区ごとに作られた組織)
 ・柏原町総代協議会(地元主導でつくられた町の総代が集まる組織)

商業の活性化に関連する
 ・柏原町商店街連合会(9つの商店街がある)
 ・柏原商業振興会(ポイントカード)

柏原地域(崇広校区と新井校区の2つをあわせた旧柏原町)全体のまちづくりを考える
 ・柏原活性化協議会

丹波市観光協会柏原支部を中心とした
 ・観光を活かしたまちづくりを考える会

街なみ環境整備事業とともに立ち上げ、まちなみづくりとガーデニングに取り組む
 ・柏原まちづくり協議会(株式会社まちづくり柏原が事務局)

丹波市商工会が事務局を担っている
 ・まちなか賑わいづくり推進会議(毎月厄除け市を開催)
 ・コミュニティビジネス研究会


上記に加え、丹波市商工会、株式会社まちづくり柏原と、
この2者が設置した丹波市中心市街地活性化協議会です。


この中で、株式会社まちづくり柏原の役割は何かを考えることが
必要になります。


まちづくり会社は、あくまで株式会社なので、その利点を生かして
事業を推進することが重要な役割です。


株式会社まちづくり柏原の利点は、
リスク負担ができる民間の事業感覚とスピーディな意思決定です。


まちを元気づけていくためには、多くの人の意見を聞いていたら
できない事業もあります。


テナントミックス事業などはまさにその典型で、飲食店を導入しようとすれば
必ずそれに脅威又は嫌悪を感じる、昔からまちで商売をしている飲食店はあると思います。


一方で、みんなが喜ぶ事業については、みんなが喜ぶかどうか、
多くの人の意見と理解を大切にしながら進めることが必要になります。


柏原のまちなかで言えば、JR福知山線の複線化や柏原駅の南側改札口などでしょう。


そのような事業については、まちづくり会社が深く関わっていくよりは、
上記に列挙した組織でいえば、旧柏原町全体のまちづくりについて考えていく
「柏原活性化協議会」などが担当すべきことです。


大きな市民の期待に支えられてまちづくり会社が設立されるわけですが、
まちづくり会社が担うべき役割をしっかりと位置づけなければ、
その良さを十分に生かすことができずに、結局何もできない会社になってしまいます。


中心市街地活性化法によって、全国に多くのまちづくり会社が設立されていますが、
まちの活性化、元気回復に向けた取り組みの中で、どのような意図で設立されたのか、
どのような事業を担うのかをしっかりと考えることが重要だと思います。