小麦

田植えの後の水面と稲の緑がきれいな季節ですが、
以前田んぼだったであろう所に小麦が植えられているのを見かけます。
先日滋賀県のびわ町に行ったときも、丹波でも。


国の農業政策で、減反した後に小麦を植えると補助金をもらうことが
できるそうです。それで小麦畑が多くなったんですね。


先週、丹波市氷上町で農作業のお手伝いをした際に聞いたのですが、
補助金は1ha(約10反)当たり30万円ほどだそうです。



農作業は、氷上町稲畑のおっちゃん達・どろんこ会(音に注意!)のお手伝いで、
当社いつのまにか大阪支部になっているひょうたん会での取り組みです。


小麦は今の時期に収穫し、その後丹波では大納言小豆や大豆を
植えるのですが、小麦はまったく儲けにならないそう。


JAに持って行くと1kg当たり17円で引き取ってくれるけれど、22円の
手数料を取られるので、結局1kg当たり5円の損失です。


それでも、補助金をもらっているのと、どこにも出荷するところが無いので、
JAに納める。各JAは全農に納めて、全農は1kgを150円ほどで
製粉会社に売るらしいのです。呆れますが・・・・
というか、そういうことを考える官僚って狡猾な仕組みづくりの天才で、
最近では天晴れ、驚き戦く。
それに国民もマスコミも大きな声を上げないんだから仕方ない。
その辺の呆れ具合はこちら


ただしこの二毛作によって、小麦も小豆も上手く育つようになるらしく、
窒素、リン、カリのバランスが良くなると、稲畑のおっちゃん達が言ってました。


おっちゃん達は前向きだ!


稲畑では6町(60反)の小麦を作っているので、補助金は約180万円ほど。
1反当たり200kg程度の小麦がとれて、乾燥すると150kg。

乾燥させたり、粉にしたりいろいろありますが、
150kg×60反=9,000kgが180万円で売れればいいわけです。

国産小麦(稲畑のは中力粉らしい)を1kg当たり200円+諸々経費だったら、
地域で消費できるんじゃないかなぁ。


ということで、前進あるのみ。
とりあえず生麦のまま、柏原のオルモへ持って行きました。
パスタにできないか?と相談。


丹波産小麦の季節限定パスタなんてできたらいいのに〜。