メインストリートプログラム

最近になって、アメリカのメインストリートプログラムを追いかけています。


メインストリートプログラムは、National Trust for Historic PreservationというNPO法人
全米で支援を行っている仕組みで、州ごとにも取りまとめを行う組織があるようです。


取り組みの始まりは1970年代後半から。
小さな取り組みが全米に広がっていくところが、社会的に大きな変革をもたらす力を
持つ仕組みづくりに長けているなぁと関心します。

ソーシャルビジネスを唱える町田洋次さんがいうところのソーシャルイノベーションです。


何年か前から日本でもいろいろな公益法人系団体が視察(?)に訪れて、
仕組みを紹介する本なども出版されたりと話題となっていましたが、
実際のところどうなのか気になっていたので、グーグルアラートを利用して、
アメリカのニュースを追っかけています。


ニュースで出てくる町をグーグルのマップで訪れる。
ストリートビューで見てみるといった具合です。


メインストリートプログラムで取り組んでいる町が思った以上に田舎町なのに
驚かされます。
人口もいろいろですが、2万人程度の町も多く日本の小さな町と変わりません。


より大きな地図で Main street program を表示


ストリートビューで見ると本当に小さな町で、建物ももちろん高層ビルなんて
ありません。せいぜい3階建てくらいです。


メインストリートと呼ばれる場所もとても小さくて、そこから外れると、
すぐに緑の多い住宅地になります。


プログラムで行っていることは、歴史的な建物を保存活用したり、
賑わいづくりのイベントをしたり、新しいお店をオープンさせたり、
道をきれいに飾ったり、ガーデンやデザインの良い看板や
ストリートファニチュアを整備したりということです。


これらを一体的に行っているところが肝心なのです。


日本では、法律も制度も補助金も別々で、たとえばコミュニティガーデンを
中活法で位置づけようとすると、それって活性化になるんですか?なんていう
鋭い天の声が聞こえてきたりと厄介です。


まちは多様でいて一体的なものなので、できるだけ有機的に動かしていくことが
重要であると思います。