シンプルなメソッド

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5月から本格始動するTHE MARKETですが、今までのまちづくりの仕事を継続する方法を考えています。

 

ただ、ひとまずTHE MARKETがオープンすれば、その現場に入っていくし、THE MARKET2号店3号店は今年中にオープンしたいこともあり、これまでのように色んなお仕事をすることはできません。

 

そこでこの4月からは、関わる地域を限定していこうと思っています。

 

この20年を振り返ってみると、本当にいろんな地域でお仕事をさせてもらいました。

 

1998年にアルバイトで調査に行った丹波市柏原町(当時「氷上郡柏原町」)、その後2年間移住して、今でも関わっています。

2000年10月、柏原町にイタリア料理オルモがオープン。今風にいうと、エリアの価値を上げるための一手。140年の町家をリノベーションして、まちの新しい顧客創造をするしかけ。当時25歳。

その後10店舗以上のお店が柏原町内にもできたし、2012年9月に始めた丹波ハピネスマーケットは色んな人をつなげて、そこに若い移住者のパワーや若い生産者も加わって丹波地域はもうとどまることを知らない!位いろいろ動き出していて本当に嬉しい。

 

2002年に大阪に戻ってからは師匠と一緒に色んなところで仕事しました。

滋賀県は一周できるんじゃないかってほど。大津市草津市守山市野洲市栗東市竜王町山東町(今は米原市)、長浜市虎姫町(今は長浜市)、高月町(今は長浜市)、今津町(今は高島市)。

その他、枚方市(2007年枚方宿くらわんか五六市スタート)、阪南市高石市、富田林市、堺市姫路市大和郡山市福知山市、長野県飯田市、などなど。

 

主だったことを思い出してみると。

2008年

サルトを株式会社化。32歳。

2009年

神戸新開地で「シンプルなメソッド」の原型となる構想を古田さんと作成。

2011年

枚方宿にある5階建てビルをリノベーションして「枚方鍵屋別館」オープン。伊賀の日常を発信する「daco」発行開始。

2012年

昭和町エリアの仕事第一弾リノベーション物件「昭南ビル」オープン。芦原橋エリアの調査開始。

2013年

一般社団法人リイド」を設立して「芦原橋アップマーケット」スタート、コンセプトデザインを担当した戎橋筋商店街アーケードリニューアルがグッドデザイン賞昭和町エリアでシェアハウス、マンションリノベ等、伊賀で「ダーコラボラトリLLP」を設立して新天地の長屋リノベーションで「新天地Otonari」オープン。丹波の「株式会社ご近所」をリニューアルして役員(現「代表」)に。

2014年

「伊賀風土FOODマーケット」スタート、伊賀で老舗PR支援開始、石垣島通いスタート、シンプルなメソッドお披露目のため関西AIAセミナー開催(遠い目)。

2015年

昭和町エリア大長ハウスさんのショールームをリノベしてレンタルキッチン「みんなのLDK」オープン。「株式会社RETOWN」に参画して「エリア・イノベーション事業部」発足。

2016年

「やいま石垣さんばしマーケット」スタート、「中之島漁港フードラバーズマーケット」スタート、神戸新開地リオ神戸の空き物件をリノベーションして「ザシンカイチロオジ」オープン、

2017年

神戸新開地元服飾店舗跡をリノベーションして「ザシンカイチスペースエイト」オープン。兵庫県三田市「サンダブランチピクニック」、「大東ズンチャッチャ夜市」スタート、鹿児島県鹿屋市で「株式会社サルッガラボ」を設立してホテル1室リノベーション、「さるっがブログ」スタート。

 

そして2018年は、これまでの集大成のような、これからのスタートのようなTHE MARKETがオープンするわけです。

 

THE MARKETについては、

sartoco.hatenablog.jp

で説明していますが、ここでは4月以降地域を限定してまちづくりの戦略づくりをお手伝いしようと思っている「いいまちを守り育てる、シンプルなメソッド」について説明します。

 

このメソッドは、古田さんと一緒に編み出した、地域再生の戦略手法です。2014年に簡単な小冊子にして関西AIAセミナーで配布しました。

 

この手法は、これまで各地で講演してきた中でお伝えしてきたことですが、「シンプルなメソッド」がシンプルな所以は「人フォーカス」によるまちづくりだからです。

 

「人フォーカス」の反対は「事業フォーカス」。何かがしたい、リノベがしたい、建物をつくりたい、お店をしたいではなく、「誰?」がまずありき。何かがしたいって本当に大切だし、そのパッションは大事だと思うけれど、無限にありえる手段になってしまうし、収集がつかない。

 

そうではなく、限られた資源をどうやって効率よく使っていくか。まちづくりって公的なお金や人材が関わるから、無駄にするのは以ての外だし、方向性を集約していく必要があります。

そのために、簡単に言うと「まちの将来のお客さん」は誰だ?を決めてから事業を組み立てるのが「人フォーカス」なまちづくり。これは所謂マネジメントであり、マーケティングの手法なんです。

 

これまで何故かまちづくりというと、リソース(ヒト・モノ・カネ・ジカン)のマネジメントを考えない『みんなのために』的な、又は続いているものは『やめられない』現象だったり、言ってることと行動が整合がとれてない『キャッチフレーズ』型のものが多かったと思いますし、だからこそ成功しない。

 

その後、とにかくやりたい奴とやりたいことで突っ走る感じのまちづくりが流行りつつ、そろそろ息切れな感じでしょうか。

 

「シンプルなメソッド」は、「まちの将来のお客さん」をまず決めるプロセスをしっかりと共有しつつ、具体的に動かす仕組みと手段を提供するものです。

 

既に伊賀市、鹿屋市、大東市では「シンプルなメソッド」を使うことで、再生の方向性を共有しつつ、事業を推進して着実に成果が出てきています。

 

今日から新しい年度。

サルトではまずは4月〜6月で2つの地域を募集します。

「シンプルなメソッド」を使って、地域の再生戦略を組み立てたいという地域の方はぜひ挑戦して下さい。

 

「シンプルなメソッド」の導入にあたっては、こちらの資料をご覧頂きお問い合わせ下さい。

 

 

お問い合わせは上記資料に記載しているメールか電話番号まで。