『日本語が亡びるとき』

水村美苗著 梅田望夫さんが書評を書いていたので読みたくなった本。 「すべての日本人がいま読むべき本」と書かれているからには。 僕は大学で「ソニープロジェクト」というソニーからの客員教授だった 渡滋さんの研究室で、UNIX上にJAVAを使ったネットワー…

住宅をつくる仕組み2

以前「住宅をつくる仕組み」というタイトルでブログを書きました。 今回はその続きを書こうと思います。 生涯住みたくなる賃貸集合住宅をつくれないか。 問題はたくさんあります。 まず賃貸住宅なので家主が必要です。 一般的には土地所有者が銀行からお金を…

『あなたには夢がある』

ビル・ストリックランド+ヴァンス・ローズ著/駒崎弘樹訳 NPO法人を立ち上げて病児保育サービスを東京23区で行っている フローレンスの駒崎さんが訳した本です。 ブログを拝見しているだけですが、いつか出会えたら嬉しい人の一人です。 アメリカ・ピッ…

大津百町

大津市中心市街地活性化のお手伝いをしています。 江戸時代、東海道53次の53番目の宿場町であり、琵琶湖の港町であった大津は、 100の町があったということで「大津百町」と呼ばれる地域です。 町名は今でもしっかり受け継がれていて、住所表示は変わりま…

ミスタームシパンの渡辺さん

大阪のあべの王子商店街で行列ができるムシパン専門店「ミスタームシパン」の渡辺さん。 橋爪さんの市長選のときに偶然同じ場に居て出会いました。同い年。 ムシパンで行列ができるとは信じがたいのですが、本当です。 王子商店街は天王寺より南で、特に目新…

枚方宿

今日読売新聞京阪版に枚方宿が特集されています。 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20090125-OYT8T00049.htm 紙面では、五六市で一緒にがんばっている若い商売人が顔写真付きで紹介されていて、 なんだかこちらも嬉しい気分になりました。 地元…

『発想する会社』

プラダ、アップル、P&Gなどをクライアントに持つ 世界的なデザインファームIDEO(アイディオ)の本です。 「イノベーションは見ることから始まる」 「観察し、ブレインストーミングをして、プロトタイプをつくる」 新しい仕事に取り掛かる時、どうし…

TAKE ACTION FOUNDATION

社会を良くしていく仕組みを考えるだけではなくて、 行動に移せる力を持っている人は尊敬します。 中田英寿氏がサッカーを通じたチャリティを行うそうです。 TAKE ACTION FOUNDATION 「サッカーを通じて地域を活性化したい」 「誰にとってもプラスになる活動…

住宅をつくる仕組み

住み手にとって本当に良い住宅はどうしたらできるのか。 特に関心があるのは集合住宅です。 住宅関連で仕事をする人であれば常に考えていることであると思います。 今はすでに分譲マンションが終の棲家として選択されるという状況になりました。 でもちょっ…

Barack Hussein Obama, Jr.

あれだけ盛り上がる大統領就任式はちょっと羨ましいです。http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=4739148n 国民性もあるのでしょうが、長期間かけて選挙をしていくという方法、 国民的イベントにしてしまうメディアなど色々な理由があるにせよ、 すごいな…

NPO法人たんばぐみ

10年前まちづくりのお手伝いをするために、2年間 兵庫県氷上郡柏原町(現在は丹波市柏原町)に住んでいました。 京都のアルトレタントを見に行って、柏原でも!ということで、 築100年の町家を改修しイタリア料理オルモを立ち上げました。 同時に活性化のた…

『景観からの道づくり』

堀繁著・財団法人道路環境研究所発行。道路行政担当者等に向けた著者の講話をまとめたものです。 「景観は好みの問題、センスの問題ではない ・・・論理で成り立っている・・・極めて論理的」 景観というと、無意識に、デザインの良し悪し、好き嫌いというこ…

栗東市・商店街

東海道新幹線新駅問題でひと波乱あった栗東市ですが(今も未解決ですが・・・)、 昨年秋から栗東市の市役所前いちょう通り振興会のお手伝いをしています。 JR手原駅からまっすぐ伸び、銀行や市役所、JAなどがコンパクトにまとまった商店街です。 武豊さ…

丹波市・座談会3

今日は丹波市座談会最終回、そして座談会1の原稿第1回締切でした。 地元の丹波新聞社に掲載されます。新聞記事は1面を使いますが、そこに納められるのは最大5000字程度です。 1時間を超える座談会はテープ起こししてみると約2万字。なんとか1/4にまと…

『偽善エコロジー』

最近話題の武田邦彦著。 衝撃的だったのはリサイクル。 リサイクルに5000億円のお金をかけているようです。 お金を使うということは、それだけ環境に負荷を与えている。 そこで儲けている人たちがいる。ほくそえんでいる役人がいる。 ペットボトル、牛乳パッ…

枚方宿・くらわんか五六市

今日は大阪・枚方で毎月第2日曜日に開催されている くらわんか五六市の新年会。 去年は参加できませんでしたが、今年はなんとか参加できました。 くらわんか五六市は2年前の3月(2007年3月)からはじまった 手づくり市です。 単なる手づくり市ではなくて…

『大阪 地名の由来を歩く』

僕は千葉出身ですが、関西は住んでいて面白いです。 もともとたこ焼きが一番好物というのもありますが・・・・ なぜ大学卒業後関東に戻らなかったのか良くきかれますが、 10年間同じように答えています。 関東はどことなくみんなが東京を向いている気がする…

商店街の意思決定

ほとんどの商店街が新しい事業を実施できないでいます。 資金的な問題もあると思いますが、商店主の気力喪失、 商店主の足並みが揃わず、様々な意見が噴出してまとまらず、 意思決定することが困難な状態にあるなどの理由が挙げられます。 まちを変革してい…

丹波市・座談会2

丹波市の中心市街地である柏原は、黒豆で有名な丹波・篠山の隣にあります。 篠山には毎年たくさんの観光客が訪れています。 市全体で統計上は300万人(「兵庫県観光客動態調査」参考)。 柏原の観光を考えるとき、常に話題に上るのが篠山です。 座談会でも同…

丹波市・座談会1

丹波市の中心市街地活性化を市民に伝えるため、 座談会を開催して丹波新聞紙面で連載します。 丹波で活躍する方に集まっていただいて、3回連続の座談会です。 テナントミックスで導入した駅前のガーデン栢2Fカフェ☆hugの フロアをお借りして1時間半程…

考えながら動く

あけましておめでとうございます。今年のテーマ!「考えながら動く、作る、見えるものにする」 静かに物事を考えることは必要だと思いますが、 ついつい考えるだけで何も生まれないことがあります。 仕事でもプライベートでも同じですが、考えながら動く と…

都市計画家の仕事

都市環境デザイン会議関西ブロックが1999年に行った 「新アテネ憲章」のセミナー記録から抜粋。 1986年と1988年にヨーロッパ都市計画家評議会(ECTP)では 「都市計画家の仕事」を定義しました。 自営、請負、俸給を受けているか、あるいは独立しているか雇…

商店街について

これまで10年間いろいろな商店街で仕事をしてきました。 日本の都市で商店街は衰退し続けています。 師匠であるコム計画研究所の高田昇先生から、学生の頃に聞いたことばが印象的でした。 「商店街は何百年もその役割を果たしてきた、 戦後生まれのショッピ…

ロボガレージの高橋さん

たまにすごい人と出会うものだなぁと思います。 ロボガレージの高橋智隆さん。大津寺町の串カツ屋さんで3時間。 ほんの20、30年前に信じられなかった携帯電話やインターネットの普及のように いつの日か、ロボットがいる生活が普通になるのかもしれない。 …

『貧困のない世界を創る』

ムハマド・ユヌスの著作。 2006年のノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行の総裁です。 「ほとんどすべての社会的、経済的な世界の諸問題は、ソーシャルビジネスで立ち向かえる」 本書は、バングラディッシュの貧困撲滅のために、 著者がどのような仕組みを…

テナントミックスという手法

テナントミックスという手法は、 中心市街地活性化においてひとつの手段です。 商業施設での集客効果を最大化するために、 業種業態の最適化を行うこと。店舗のMD。 必要業種・不足業種の充足などとも言われますが、 地方の疲弊した小さなまちの商業集積に…

宮内建築の宮内さん

今日、偶然にも大津で寺町のファサード修景のために ふらふらとまちを歩いていると、脇道に人だかり。 なんと、出会いたかった石場建ての木造建築。 内覧会をしていました。 しかも!もっと出会いたかった宮内さんと出会えました。 こんなに近くで、あの偉業…

まちなみをつくる

JR大津駅にある駅前商店街(寺町通り)のまちなみ形成の仕事をしています。 まちなみ形成については、 丹波(柏原城下町)、枚方(枚方宿)、姫路(都市景観・城下町)、 米原(旧山東町柏原地区・宿場町)、大和郡山(城下町・紺屋町)、 高島市(今津)…

『都市の再生と農の力』

明峰哲夫著 グリーンベルトと農村地帯によって無秩序な 都市の膨張を抑制する。 イギリスのグレーター・ロンドン・プラン。 日本もそれを真似たはずであったのに、 都市に移住してきたたくさんの人を収容するために、 グリーンベルトは宅地に変わった。 国策…

『人間であるために』

ルネ・デュボス著。 医学的微生物学者。 ビレッジホームズを開発したマイケル・コーベットが マンフォードと共に影響を受けた人として挙げていたので読みました。 1968年にアメリカで出版された本。 40年も前に書かれた本であるのに内容が新鮮なのは驚きと同…