『偽善エコロジー』

最近話題の武田邦彦著。


衝撃的だったのはリサイクル。
リサイクルに5000億円のお金をかけているようです。


お金を使うということは、それだけ環境に負荷を与えている。
そこで儲けている人たちがいる。ほくそえんでいる役人がいる。


ペットボトル、牛乳パック、古紙。

ほとんど環境保全には無意味な行為だと書かれています。


すべて実践していました。
ただ、エコというか、自分の性格上の問題でしていたのかもしれません。


国やメディアの言っていることを考えもせずに鵜呑みにして、
踊らされていたんだと深く反省し、頭をハンマーで打たれた感じです。


それに京都議定書。この本によれば完全に国際政治のタネだそうです。
(学生の頃の最大のトピックだったのに。COP3)


仮に地球温暖化二酸化炭素によって引き起こされているとしても、
日本が出している二酸化炭素は5%。


チームマイナス6%ってことは、5%×−6%ですから、マイナス0.3%です。


まったく現実的ではなくなったチームマイナス6%ですが、
実現したとしても0.3%減というのは、そのことにそんなにお金を
かける必要があるのでしょうかって疑問が確かに沸いてきます。

アメリカとヨーロッパで全世界の6割の二酸化炭素を排出している現実。
(アメリカは批准していませんし、ヨーロッパはすでに実現した数値に批准している)


環境省の省益?と言われてもしかたがない・・・・・。



前後しますが、ペットボトル。


自治体等が運営している焼却炉なら燃やしても全く有害物質がでないだけでなく、
燃えにくい生ごみを燃えやすくするためにも、ペットボトルを一緒に燃やした方が
いいとか。確かに空気が入りやすいカタチですし。


いろんな角度から事象を調べて所謂定説といわれるものを
覆す人たちがいて、世の中は正しい方向に向かうと思います。


ちょっと気になるので、著者が書いた他のものも読書中です。



最後にレジ袋。
これも政治的に追放された運命にあるようです。

レジ袋でゴミ出しした方が省資源だし、他の袋を買うのはかなりナンセンスだと。
それにゴミ出し専用の袋やエコバックをつくる方が儲かる。しかも石油も多く使われる可能性が高い。


いろいろなことを考えさせられたという意味で興味深い本でした。