木下斉さん

まちづくりの仕事は、地域に入って一緒に事業を組み立て、一緒に行動していくことがとても大切で、しかもそこが一番面白いところだと思うのですが、現実にはあまり実行している人は少ないものです。


TM石垣の西村(元同僚)から薦められて、いつか話を聞きたいなぁと思っていた木下斉さん
若干27歳。丹波市柏原町に講演に来てもらいました。


10年来一緒にまちづくりをしている丹波市柏原も次の段階に進むべき時であると思っていましたので、12月には新開地の古田さんを招いて、そして今回は木下さん。


小さなことからコツコツとチリも積もれば山になる。
まさにこの言葉がぴったりな感じの事業を地域の人と一緒になりながら考えて、実際に実現しています。


熊本市での施設管理に関する共同事業や徳島市で始めようとしている生産製造販売を一貫して行う垂直統合型事業モデルなどについてお話していただきました。


どちらもビッグビジネスではなくて、地域にお金が循環する仕組みをコツコツと積み上げていくもので、とても参考になりました。


木下さんは、パルシステムの仕事や研究も携わっているため、そのような流通との連携についても現在試行錯誤中のようで、実は柏原の商店街が郊外に作ったショッピングセンターはコープ神戸との共同事業のため、そこにも大きなヒントをもらえました。


柏原は店舗づくりやテナントミックスで、まちの魅力づくりと集客力のアップはもちろん、それらが月々何万円という資金循環を起こすための事業となっていることでまちづくりへのキャッシュフローを生み出してきています。直営店のイタリア料理オルモ、テナントミックス施設のガーデン栢、4月にオープンする店舗によって、およそ月40万円のキャッシュが循環します。


これらが新しい事業の源泉になっていけばと思っています。


それと補助金の話。


当たり前の話ですが、補助金は初期投資のリスク負担であって補助金が無いとまわらない、又はその場かぎりの効果しかないような事業を地域のリソースの大半を使い続けてすべきではない。


補助金は投入して補助金以上のアウトプットをだしてこそ意味がある。


このような至極当たり前なスタンスは、今回木下さんが一番強調してお話して頂いたことですが、10年間事業を展開しているまちづくり柏原や商工会のメンバーだからこそすんなり理解して次のステップを描けると思いました。


丹波は農産物などの一次生産品がたくさんあって、また神戸や大阪といった大きな商圏まで1時間という立地を生かした事業を小さなところから組み立てていきたいと思います。


イタリア料理オルモで出している色々な加工品を販売する仕組みからはじめようか!



木下さん。来月石垣島らしい。