商店街の状態、その支援
衰退する市街地の商業集積は、耐震基準を満たさない建物と似ているという話を新開地の古田さんとしていました。
新耐震以前の建物は、いくら見た目の修繕を繰り返しても、(法律上では)安全なものにはならないので、なんらかの方法で抜本的に変化をさせるしかないわけです。商店街も同じではないか。
それなのに商店街への支援は小手先の話へのその場限りの対応策で、根本的な解決に向けたものになりにくいことが多いように感じます。
人の来なくなった商店街が行う集客のための単発のイベントやシナリオの無いまちのPRに補助金を出したり、空き店舗の改修を無差別に支援したりと、まぁ大盤振る舞いが過ぎると思います。
商店街はコミュニティを支える担い手であると、そりゃあジェインジェイコブズを持ち出すまでも無く、御尤もな話ですが、それをネタに本質を逸している支援が多い気がします。
地域が生き残っていくために、どのようなシナリオや環境づくりが必要なのかを見据えてプログラムを組んだところに、アウトプットに合わせた支援のあり方を検討すべきです。
商店街の方とお話ししていると、商業者を見捨てるのか!というような事を仰る方がいるのですが、商業者は見捨てません、しかし、それは今の貴方では無いかもしれません、とういうことだと思います。
商業集積を抜本的に変えていくのであれば、商業者自身が変わっていくか、新しい企業家を受け容れるしか方法は無いわけですから。