新陳代謝とまちづくり

地域商業の再生、衰退地の再生のまちづくりで必須なもの、それは新陳代謝


新陳代謝が機能する環境づくりをするのが、まちづくり。


じゃあ新陳代謝ってなんなのか?
そこには2つの機能がある、ひとつは適応できなかったものが消えていく機能、もうひとつは新しい要素が生まれてくる機能。


後者について、新しい要素が生まれてくる機能であって、新しい要素が適応する機能ではない。何がうまくいくかは市場が決めるわけです。適者生存は環境が決める。


商業地で言えば、商売として成り立ってないお店、今後立ち行かなくなるお店は店を閉めて後進に道を譲り、新しい商売にチャレンジしたい企業家を呼び込める求心力や中心性を持っていること。


まちづくりをしていると、前者を強制するのはかなり難しい。おっちゃん、もう店たたみなはれとは、なかなか言えないし、言ったって聞いてくれるわけがない。言わな あかん時もあることはあるけれど、、


そんな無駄な事に時間を取られるよりも、後者に力を入れることの方がまちに変化を生むためには近道で、かつ結局前者にもつながっていく。
新しい商売がうまく回ると、商売成り立ってないお店に、時代が変わったと思わせる、または、店舗を貸せると思ってもらえるようになる。


さぁ、では新陳代謝を機能させるためには、何が必要なのか。


まずもって新しい組織が必要。
なぜなら既存組織は、構造的に既得権を守り相互扶助を第一に考えてしまうため。


新陳代謝を生み出すには、これまでのやり方を否定する場面が出てくる。そんな時、既存組織にはそれを乗り越えるコンセンサスは得られない。


商店街で意味なく続くイベントや役に立ってない事務局の予算を削るのは、そこに群がる既得権、なんたいうか憂愁?があるからなかなか難しいようです。


新しいチャレンジを受け入れる時、自分は成り立ってなくても、成り立ってないから、自分と同じ商売は受け入れたくない。自分とこの売上が減ると思ってしまう。


そもそも商店街組織がするまちづくりって、まちづくりじゃ無くて、相互扶助、既得権温存を税金でしてることの方が多いし、そうならざるを得ないのでしょう。


商店街だけじゃなくて、会員や組合組織になっているところにとって、この部分を乗り越えられて、まちづくりができているところは、ほとんど無い気がします。
観光協会しかり、商工会議所や商工会、市場や共同ビルの協同組合。どうしても、構造的に相互扶助がメインになる。


相互扶助組織がしてる、先人が折角生み出した街バル、ゼミ、コン、100円を真似てるところは、目的がよく分からない。単なる売り出しorチームビルディングにしかなってない。というか、それでさえ、怪しいと思えてしまう。


商売のやり方を今更教えるような事に税金を使っても効果が薄すぎるし、そもそも相互扶助なんだから、地域再生の税金はおかしい、福祉分野なので、そちらは厚生労働省管轄で!


ながくなったので、ひとまずここで。