丹波市・座談会1

丹波市中心市街地活性化を市民に伝えるため、
座談会を開催して丹波新聞紙面で連載します。


丹波で活躍する方に集まっていただいて、3回連続の座談会です。


テナントミックスで導入した駅前のガーデン栢2Fカフェ☆hugの
フロアをお借りして1時間半程度。



柏原のまちなかでは、平成12年に柏原まちづくり協議会を設立して、
街なみ環境整備事業による建物の修景事業に併せて、
まちなみ形成として、住民参加のガーデニングを取り入れてきました。


まちなかの空き地や駅前に、みんなで考えたガーデンを行政と協力して整備し、
それらは公共の施設ですが、今も地域の方が草花の手入れを行っています。


ガーデンをつくるときには、みんなで草花を植えます。


また、ガーデニング講座をしながらガーデニングスキルを向上させつつ、
みんなで200鉢以上の統一コンテナガーデンを製作し、それぞれの軒先で
育てています。


まちなみ形成というと少し分かりづらいので、ガーデニングへの参加によって
まちなみを考えるきっかけづくりを進めてきました。


座談会では、城下町のまちなみの良さに気づいてもらうためにも、
ガーデニングをもっと打ち出していってはどうか、柏原でまちなみといえば
ガーデンといえるように取り組んでみるのもいいのではないか
という話で盛り上がりました。


柏原のまちは歴史的な経緯から、今も武家屋敷と町人地がはっきりと別れ、
通りごとに地域住民のまとまりがあります。


地域の方も、よその通りを考えるのは難しいけれど、自分の商売している、
住んでいる通りであればもっと一生懸命になれるかもしれません。


通りごとにガーデンデザインコンペをするというのも面白い。


小布施などで行っている個人敷地でのオープンガーデンでは無いけれど、
個人の家や店の軒先をガーデニングしていくのはいつでも楽しめてよさそうです。


その他座談会では、6町が合併した丹波市はそれぞれ旧役場があった
地域はどこも同じような状況にあり、まちが衰退しているので、
まずは丹波市の中で柏原が元気になって、モデルにならないと、
他のどの地域も元気になれないということが話題に上りました。


新しい活性化法に基づいた丹波市中心市街地活性化基本計画づくりは、
すでに3年が過ぎようとしています。


小さなまちは、資金的にも、人的にも限られる中で、これだけ計画づくりで
時間をかけなければならないのは、中活法の致命的な制度欠陥である気がします。

そんな中でも、座談会が、今までほとんど何も動いていないという情けない状況を
打破していくための良い機会となって前へ前へと進んでいければと思います。