2008-01-01から1年間の記事一覧

商店街について

これまで10年間いろいろな商店街で仕事をしてきました。 日本の都市で商店街は衰退し続けています。 師匠であるコム計画研究所の高田昇先生から、学生の頃に聞いたことばが印象的でした。 「商店街は何百年もその役割を果たしてきた、 戦後生まれのショッピ…

ロボガレージの高橋さん

たまにすごい人と出会うものだなぁと思います。 ロボガレージの高橋智隆さん。大津寺町の串カツ屋さんで3時間。 ほんの20、30年前に信じられなかった携帯電話やインターネットの普及のように いつの日か、ロボットがいる生活が普通になるのかもしれない。 …

『貧困のない世界を創る』

ムハマド・ユヌスの著作。 2006年のノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行の総裁です。 「ほとんどすべての社会的、経済的な世界の諸問題は、ソーシャルビジネスで立ち向かえる」 本書は、バングラディッシュの貧困撲滅のために、 著者がどのような仕組みを…

テナントミックスという手法

テナントミックスという手法は、 中心市街地活性化においてひとつの手段です。 商業施設での集客効果を最大化するために、 業種業態の最適化を行うこと。店舗のMD。 必要業種・不足業種の充足などとも言われますが、 地方の疲弊した小さなまちの商業集積に…

宮内建築の宮内さん

今日、偶然にも大津で寺町のファサード修景のために ふらふらとまちを歩いていると、脇道に人だかり。 なんと、出会いたかった石場建ての木造建築。 内覧会をしていました。 しかも!もっと出会いたかった宮内さんと出会えました。 こんなに近くで、あの偉業…

まちなみをつくる

JR大津駅にある駅前商店街(寺町通り)のまちなみ形成の仕事をしています。 まちなみ形成については、 丹波(柏原城下町)、枚方(枚方宿)、姫路(都市景観・城下町)、 米原(旧山東町柏原地区・宿場町)、大和郡山(城下町・紺屋町)、 高島市(今津)…

『都市の再生と農の力』

明峰哲夫著 グリーンベルトと農村地帯によって無秩序な 都市の膨張を抑制する。 イギリスのグレーター・ロンドン・プラン。 日本もそれを真似たはずであったのに、 都市に移住してきたたくさんの人を収容するために、 グリーンベルトは宅地に変わった。 国策…

『人間であるために』

ルネ・デュボス著。 医学的微生物学者。 ビレッジホームズを開発したマイケル・コーベットが マンフォードと共に影響を受けた人として挙げていたので読みました。 1968年にアメリカで出版された本。 40年も前に書かれた本であるのに内容が新鮮なのは驚きと同…

内発的発展 参考URL等

すべてPDFファイル。順不同・敬称略。著者に許可を得ているわけではありません。 問題があればすぐに削除しますのでお知らせ下さい。 kato@sarto-collaborative.com The 1975 Dag Hammarskjöld Report "WHAT NOW" なにをなすべきか 開発途上国における文…

内発的発展

宮本憲一先生から学んだことで、大切にしていることのひとつが 内発的発展という言葉です。 調べてみると、もともとはスウェーデンのダグ・ハマーショルド財団が、 国連経済特別総会(1975年)に関する報告書『なにをなすべきか』 (原文『What Now』カッコ…

『サービスを超える瞬間』

言わずと知れたリッツ・カールトンの本です。高野登著。 リッツ・カールトン・ミスティーク。 弟のブログで紹介されていたので読んでみました。 初めに思ったのはリッツ・カールトンにまずは泊まらねば。 読んだら本当に泊まりたくなります。 今年中に実現で…

『「みんなの意見」は案外正しい』

ジェームズ・スロウィッキー著(小高尚子訳)どんな専門家個人よりも、 たくさんの人が考えて出した答えの方が正しい。 まちづくりの仕事に携わっていると、 多くの人が関わって計画や事業を進めるために、 その意思決定はどのようにあるべきなのか、悩みま…

第三セクターの合併

去年から滋賀県蒲生郡竜王町の第三セクターを合併する仕事をしている。 アグリパーク竜王と道の駅かがみの里。 どちらも指定管理者制度(地方自治法第244条の2第3項)で施設を 管理運営している。 2つの第三セクターは晴れて今年の8月の末に合併し、ひと…

『地域の力 −食・農・まちづくり』

どんな仕事でも同じだと思うけれど、 自分が関わっていること以外の場所や事で、人は どんな考えで、どんな行動をしているのか、 常にアンテナを張っておくことが大切だと思う。最近はいろいろなブログを効率よく流し読みしたりできるので 重宝している。で…

町家情報バンク

5年前に大阪市平野区にある全興寺の川口さんから 声をかけてもらって平野郷に残る町家をどうにか残す方法は無いか、 新しい住宅づくりも平野郷のまちなみに調和したものにできないか、 ということで、町家情報バンクが始まった。2004年のこと。 最近はいろ…

『アメリカ中小都市のまちづくり』

景観は美しいまちをつくるだけではなくて、 地域経済の発展に大きく寄与する。 自動車ではなく、歩行者優先のまち(ストリート)を つくることで、新しい集客力を持つことが出来る。 どちらもなかなかその地域の商業者や住民には受け入れられない。 この本に…

ガソリン高騰とピグー税

10年以上前に大学でアルフレッド・マーシャルの外部不経済という言葉を学んだ。 たしか公共政策論? そのためにピグー税の導入が必要だという議論。 ガソリンが高くなっているという現状についての話題で、最近安くなってきたけど アメリカでは高いままで良…

『まちづくりの発想』 田村明 著

古本屋さんで100円で売っていたのを買ってきてくれた。多分学生の時に読んだなーと思いながら再読。1987年発行。 まちづくりとは何か、都市とは何かについて書いてある。 再認識。 都市とは 非自給自足性、開放性・変動性、異質共同性、生活共同手段、非可視…

ケイオスの澤田さん

ちょっと前に淀屋橋odonaに関する完成報告会を聞きに行った。 前から会ってみたいと思っていたケイオスの澤田さんが 淀屋橋WESTのまちづくりとその延長線上に出来上がった odonaについての報告をされていた。 ケイオスの澤田さんは、梅田のイ…

『クリエイティブ・クラスの世紀』

本書は、ジェーン・ジェイコブスのことが多く引用されていて、 ルイス・マンフォードにも通じるところがある。 マンフォードの『都市の文化』は、 宮本憲一先生が『都市経済論』のしょっぱなで ル・コルビュジエを批判するために引用してるのが あまりにかっ…

小さなまちの活性化

仕事で4つの地域の中心市街地活性化基本計画に携わっている。丹波、伊賀、大津、飯田。 2つは認定を受けて万事順調に進み、もちろん肝心な事業の実施にも道筋ができている。 残りの2つの内で伊賀はもうすぐ受理される予定。 丹波は今年中にもらえるのか否…

仕事のスタンス

都市計画の仕事をするコンサルタントは世の中にたくさんいて、いろいろなスタンスで仕事をしている。一般的な仕事の流れは、現況を把握して、分析し、関係するアクターを調整しつつ、プランニングをする。 計画作成は、何かを実行するために行われるものだか…