中心市街地活性化のプランニングの意味とリソースの考え方


商業地の再生という分野でまちづくりとなると何故かみんな思考回路がまともに働かなくなる。


事業をするという事はどういう事なのか忘れてしまうらしい。


中心市街地活性化におけるプランニングは、はっきりとした目的に加えて、仮説と戦略が必須だ。


プランニングを組み立てる詳細には踏み込まないけれど、小さな自治体であればあるほど、市役所も商工会議所も観光協会も、その戦略に基づいて行動しないと、人材も資金も分散してしまい、結局プランニング自体の成果も評価も分からなくなる。


潤沢なリソース(人材、資金、時間)があればよいけれど、ほとんどの地域ではリソースに相当な限りがある。


例えば、駅前広場ができるから、まちの元気を取り戻すために戦略に基づいて事業に取り組むとプラニングしても、そこに資金も人材も投入しないのなら進めようも無い。リソースを集中させる気がないのなら、そもそもプランニングしても意味がないのだけれど。


それで、会議所も市役所も全くお金が無いなら仕方ないけれど、やれなんやら補助金やなんとか補助金という名の税金で、プランニングとは関係の無い事業を勝手にする。そして結局お金だけが使われて成果もでず、評価も下さない。そもそも戦略があって実行してないから目的が曖昧で評価のしようがない。


目的は地域商業の再生のはずが、目的の内容が変幻自在となり言い訳がましく、次回に期待するという訳の分からない結果になる。


で、何のための事業だったんですか?って聞くといろんな言い訳をする。言い訳とも思ってないのか集客だの、市民参加だの、賑わいだの言うんだけど、結局何のためなのか?と念押しすると地域商業の再生のためと気づくんだけど、気づかないふり。黙りこむ。


そして地域商業の再生という目的が曖昧になった事業に税金と人材を使い続けるという無限ループに入り込んで、せねばならぬ事にはお金も人材も回ってこない。


だから一度しっかりプランニングして、その戦略に基づいて行動してみたらいい。そうすれば、そのプランの何が間違っていたかちゃんと反省できるし、方向転換もしやすいはずだ。


地域再生のマネジメントにはどうしたって公的な機関と税金が関わってくる。民間だけどやるのは楽なんだけど(そっちに逃げがちだけど)、エリアマネジメントを本気でやるとすれば避けて通れない。



伊賀市ではやってやるよ〜。
ね、岡本市長!