シンガポールという都市 その3
チャイナタウンで盛り上がった4人が目指したのはゲイラン地区。いわゆるシンガポール版飛田新地という一角があるところです。ただし日本と違うのは完全なる合法による売春というところらしい・・・、だからほぼ100%安心です!とお墨付きのよう。日本とおなじなのはピンクの照明。建物の入口が空いていて中にはお色気たっぷりのお姉さま方が座っている。違うのは、外から見るとなぜか鏡があって、その鏡越しにお姉さま方がチラチラ見えるところです。チラリズムか・・・
まぁ、その話はおいといてゲイラン地区はシンガポールの超高層ビル群やチャイナタウンとは違う勢いのあるところで、たぶんほとんどが地元の人たちで埋め尽くされる飲食店。本当にたくさんあります。
驚きなのは赤道直下で本当に暑いところなのにみんな外に向けたテーブルで食事をしているところ。もちろんお店の中にもテーブルがあって冷房が効いているのですが、道路に面したところに所狭しとテーブルをおいて所謂オープンカフェ的に楽しんでいます。
そしてお店の照明がとにかく派手。本業の長町さんバシバシシャッターを切る。日本の派手になり続けるパチンコ屋さんも欧米の方々にはそう映るんだろうなぁと思いながらゲイランロードを散策しました。
シンガポールは所得格差が大きいと聞いていましたが、それを端的に示すのがブルーカラー労働者の様子。ピックアップトラックの荷台に何人もの人が乗り込んで家路に着く。この光景は空港からのバスの中でも見てびっくりしたのですが、結構普通のことらしく、旅行中は何度も見ましたし、ぼろぼろのバス(前の扉が壊れているなど・・・)で移動する建築業関係労働者など、とにかく都心の超高層ビル群を闊歩するビジネスマンやOLさんとは雲泥の差です。
ゲイラン地区でも、薄暗いところで屯するこのような労働者の方々。ちょっと一瞬怖いのですが、全く危険はないということです。というのも、まず法律が厳しいので犯罪が起こり難い。何かあったらすぐ強制送還らしいので。
シンガポールというと、とても厳しい法律や規則でなんとなく窮屈な思いがあったのですが、まったくそんなことは無いのです。常識的に暮らす人は本当に心地よくゆるーい国シンガポール。ブルーカラーの労働者も楽しめるまちの物価と雰囲気があります。
いろんな人種が混沌と暮らしていて、もちろんお金持ちも多くて、大都市シンガポールにもかかわらず、旅行中ほとんど救急車やパトカーの音を聞かなかったのは驚きでした。そもそも警察官を見なかった(覆面がいるのかもしれませんが・・・・)。
タクシーの運転手さん情報ですが、市民みんなが警察官だ!ということで、もし犯罪が起きれば周りの人がすぐに犯人を捕まえるって言ってました。本当かなぁと言ったら、「そこで引ったくりをしてみたらいい」って。「みんなに捕まえられるぜ」的なことを言われました。