駐車場!駐車場!駐車場!
衰退地再生を考える上で必ず出てくるのが駐車場問題。
まずは駐車場が無いと・・・・というあまりに低レベルな議論になると辟易しますが、ちょっと頭の整理という意味で。
駐車場は無いよりある方が絶対にいいです。そこに議論の余地は無いでしょう。来街者にとっての利便性を向上させるので、それはできれば便利に停められて、無料なら尚良い。
ただし問題なのは、もし仮に、無料で停められて収容台数の大きな駐車場ができたとして、現在のロードサイド店舗群に流れているお客さんが、衰退している地域に来てくれるのか?というところだと思います。
良く考えれば分かることだと思うのですが、衰退している地域は、駐車場をつくる場所が無いというよりは、根本的にアクセスしづらいという面があります。郊外のように計画的(?)につくられた道路ではなく、例えば江戸時代からの町割が残るような地域では、クルマが侵入しにくいわけです。
だったら周辺に大きな駐車場をつくれ!となるんですが、そもそも、遠くに停めて歩いて来るだけの魅力が無いのです。
駐車場をつくることに地域の大切な資源(お金や時間や空間やヒト)を優先的に使うなんていうことはせずに、駐車場が無くても来たくなるような魅力コンテンツを作るか、又はお客さんがまちに来てくれなくても地域経済にお金が回る仕組みをつくることが大切です。そのためにお金も時間も使ったほうが建設的だと思います。
衰退地で巨大な駐車場を作って成功したところは聞いたことがない。
それよりも、長浜は典型的だと思うのですが、魅力コンテンツが増えたことで民間の力で自然と駐車場が整備されました。
美味しいラーメン屋さんは、駐禁覚悟で行く!って感覚でコンテンツを作る努力をしないと、衰退する地域は救えないと思います。
そういえば、国の中活認定が3都市増えました。
そろそろ国が認定するというスキームは無理があるということに気づくべきではないかなぁ。そのためには、基礎自治体が覚悟を持つ必要もあるとは思いますが。
国が認定してくれるから・・・・的な発想で地域は再生できない。
優秀なスタッフはたくさん居ると思いますが、国としてその能力があるとは思えないですし。